Ruby on Railsは、Model-View-Controller (MVC) アーキテクチャを基礎にしている。このフレームワークは、ウェブアプリケーションの開発を合理化し、各コンポーネント間の責任を明確に分離する。ここでは、ユーザーのリクエストからレスポンスまでの流れと、スタイルシートやJavaScriptなどのアセットがどのように扱われるかを詳しく見ていく。
ルーティング
すべてのリクエストは、まず**config/routes.rb
**で定義されたルーティングを通過する。ここでは、URLをコントローラーのアクションにマッピングし、どのコントローラーが対応するかを決定する。
コントローラー
ルーティングによって適切なコントローラーが選ばれると、そのアクション(メソッド)が実行される。コントローラーはモデルからデータを取得し、それをビューに渡す役割を担う。
ビュー
コントローラーから受け取った情報を元に、ビューがHTMLを生成します。Railsでは、ビューのレイアウトが**app/views/layouts/application.html.erb
に設定されており、ここが全ビューの骨組みとなる。ビューの中身は、yield
メソッドによって、特定のビューテンプレート(例えばapp/views/products/index.html.erb
**など)から挿入される。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Pictweet</title>
<meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1">
<%= csrf_meta_tags %>
<%= csp_meta_tag %>
<%= stylesheet_link_tag "application", "data-turbo-track": "reload" %>
<%= javascript_importmap_tags %>
</head>
<body>
<%= yield %>
</body>
</html>
CSSファイル
CSSの管理は、アセットパイプラインが担う。**app/assets/stylesheets/application.css
は、マニフェストファイルとして機能し、このファイル内に列挙されたCSSファイル(*= require_tree .
**でディレクトリ内のすべてのCSSファイルを含めることができる)がブラウザに送信される前に一つに結合される。
/*
* This is a manifest file that'll be compiled into application.css, which will include all the files
* listed below.
*
* Any CSS (and SCSS, if configured) file within this directory, lib/assets/stylesheets, or any plugin's
* vendor/assets/stylesheets directory can be referenced here using a relative path.
*
* You're free to add application-wide styles to this file and they'll appear at the bottom of the
* compiled file so the styles you add here take precedence over styles defined in any other CSS
* files in this directory. Styles in this file should be added after the last require_* statement.
* It is generally better to create a new file per style scope.
*
*= require_tree .
*= require_self
*/
アセットパイプライン
アセットパイプラインは、CSSやJavaScriptのファイルを圧縮し、ブラウザにキャッシュするように設定することで、アプリケーションのパフォーマンスを最適化する。本番環境では、これらのファイルは事前にコンパイルされ、変更があるごとに更新される。
結論
この一連の流れは、Railsアプリケーションの効率的な動作を保証する。ルーティングによる適切なコントローラーの選択、コントローラーによるビューへのデータの渡し、そしてアセットパイプラインによるリソースの管理は、Railsの強力な機能である。このしくみを理解することで、Rails開発者はより効果的なウェブアプリケーションを構築できる。