第8回 フォームの処理とデータの保存

Ruby on Railsは、ウェブアプリケーションの構築を迅速かつ効率的にするためのフレームワークである。フォームデータの送信からデータベースへの保存までの一連の流れを、具体的なコード例を交えて整理する。

フォームの送信

Railsの**form_with**ヘルパーを使用することで、フォームは簡単に作成できる。例えば、ツイートを作成するフォームは以下のようにな流。:


<%= form_with(model: @tweet, local: true) do |form| %>
  <%= form.text_field :name, placeholder: "Nickname" %>
  <%= form.text_field :image, placeholder: "Image Url" %>
  <%= form.text_area :text, placeholder: "text", rows: "10" %>
  <%= form.submit "SEND" %>
<% end %>

ここで、**local: true**オプションがフォームがAjaxではなく、通常のHTTPリクエストを使用してデータを送信することを保証する。

ルーティングの決定

**form_withによって生成されるフォームの動作は、model: @tweetに指定されたオブジェクトの状態によって自動的に決定される。新しいインスタンスの場合は、フォームはcreate**アクションに対するPOSTリクエストを送信する。

データの処理

送信されたフォームデータは、**TweetsControllercreateアクションによって処理される。このアクションはtweet_paramsメソッドを使用して、安全にフィルタリングされたデータを取得し、Tweet**モデルの新しいインスタンスを作成する。

バリデーションの機能とタイミング

**validatesメソッドがある場合には、Tweetインスタンスがデータベースに保存される前に、指定された属性が存在すること(この場合は:text**)を検証する。これは、オブジェクトが新しく作成されたとき、または既存のオブジェクトが更新されるときに実行される。もしバリデーションが失敗すれば、保存は行われず、エラーメッセージがオブジェクトに追加され、ユーザーに適切なフィードバックが提供される。

データの保存

**Tweet.create(tweet_params)により、tweet_paramsから返されたパラメータを用いて新しいTweet**インスタンスがデータベースに保存される。これにより、フォームからの入力が新しいツイートとしてアプリケーション内に永続化される。

ユーザーのリダイレクト

データベースへの保存が完了した後、ユーザーは**redirect_to '/'**によってアプリケーションのルートURLにリダイレクトされる。これにより、ユーザーはすぐに新しいツイートがリストに追加されたことを確認できる。

まとめ

このプロセスはRailsの「規約による設定」の強力な例である。開発者はフォームの送信先やデータの保存方法を深く検討する必要なく、Railsが提供する規約に従ってコードを書くだけで、安全かつ効率的にアプリケーションを構築することができる。Railsのこのようなシンプルさと強力さが、ウェブ開発において高い生産性を実現する秘訣である。